造反有理

夕方の6時過ぎ、阿佐ヶ谷駅南口ロータリーに機動隊のバス3台。「バス停に堂々と停めちゃって、あいかわらず官憲はやることが横暴だなあ」と思ったら、なんとJRのガード下には指揮車までいるじゃないか。すわ動乱の予感、ってわけで急いで移動。
けっこうな人だかりの上にがんがんとロックが鳴り響く。機動隊はおきまりの「きみたちがやっていることは市民の迷惑になるのですぐに中止せよ」てなことをわめきちらしている。その機動隊が注視する先には1台のバン、車体側面に赤旗を飾り付けて歩くぐらいの速度で移動中。轟音発信元はこのバンだった。
「なあんだ、どっかのバンドが無届ゲリラライブか。そんなもんに機動隊かよ、税金のムダづかいだよな」そのときはそう思った。
 
20分後、その場所に戻ったときに路上に落ちていたビラが目に留まった。
「路上解放デモ」
「抵抗の発明!」
そんな文字が踊っている。
ちょっと気になったので拾って読んでみた。
児童公園のトイレに落書きをした「K君」なる人物が建造物損壊罪懲役1年2ヶ月執行猶予3年という判決をうけたのだという。その判決に対する抗議行動が先ほどの騒ぎだったらしい。
 
落書きの善悪、判決の軽重、抗議の是非、そんなことは横においておく。彼らがやっていたことは基本的には右翼の街宣車がやっていることと変わらないように見えた。だのに彼らの行動に対しては機動隊がバスを連ねて規制にやってきた。
これでいいのか?