るの人んちから転載

>domken  投稿者:る  投稿日:2005/07/12(火)06時48分42秒  ■  ★  ◆
> > ああ、俺も「蘭陵王」の初版本持ってるなあ
> > 「荒野より」とセットみたいになっているので
> > ぜひ初版でそろえてください
> 購入後即「石原慎太郎氏への公開状」を読んだ
> 三島って生きづらい人だったんだろうなあ、と思った

40代で自殺しちゃうくらいだからね

何事にも厳格すぎるところがある人で
そのくせサービス精神旺盛で
比喩はポンポン出てくるのにそれが詩にはならなくて
すべてを自分の目で認識しなければ納得いかないところが……

20年以上この人の事を考えていて
だいたいわかったつもりでいるんだけど
うまく言葉にならないんだよなあ
あんまり言葉にする気もないんだろうけど

「荒野より」と「蘭陵王」はけっこう重要だと思うんだけどなあ
あんまりこの2冊のこと言う人は少ないみたいだけど

蘭陵王」のラスト2行
しばらくしてSは卒然と私に、もしあなたの考へる敵と自分の考へる敵とが
違つてゐるとわかつたら、そのときは戦はない、と言った。

世間の人が思ってる三島の敵と三島本人が思ってる敵とは違うって事を
Sの口を借りて告白してるとか
会話にかぎ括弧を使ってないのも意味があるとか


ああ、全然関係ない話になってる(;´Д`)
石原慎太郎氏への公開状」は
都知事閣下がサムライではなく芸人だったことに失望したんだと思います
行動の人だと思って期待してたのに大衆にこびを売ってるだけだと気付いた時の失望感
ただ、その失望感が石原慎太郎に対してでなく
自分自身に向けて起こってるところがポイントというか
「なぜ、自分のシナリオ通りに動いてくれないのか」
って感じです

市ヶ谷でもそうだったし

参考:2005/07/12(火)05時35分18秒