2007 桜満開 Berryz工房ライブ 〜この感動は二度とない瞬間である!〜

思ひ出は狩の角笛
風の中で声は死にゆく
   (ジャン・コクトー 堀口大學訳)

というわけで風の中に消えてしまう前にできるだけ書きとめておこうと思う。

裏テーマ

開演前のBGMがドクター・ジョン、1曲目が「ジリリキテル」*1なので、「もしかしたら裏テーマはピアノ!?」とか思ったりしたのだが、まあ、そんなことはなかったようだ。当たり前か(;´Д`)

満開の桜の樹の下で

舞台背景には大きな枝垂れ桜。何曲か後にはこの背景が満天の星空に変わる。とても美しいセットはこれまでのライブセットでもトップのでき。いい環境を作って公演を成功させようとするスタッフの意気込みを感じた。感謝ボタン連打です。

未発表曲披露

プレゼントCDとライブではぜんぜん別の曲に聞こえたのはここだけの秘密だ。
もっともこんな事実もある。夜公演曲「桜→入学式」をライブで聞いたとき、イントロはフィドルだと思った。ところがCDで確認してみるとエレキギターだった。こんな状況だから、一概にBerryz工房の歌唱力の問題だと言いきるわけにはいかないかもしれない。

嗣永プロ痛恨のミストーン

それは昼公演のソロコーナーで起こった。嗣永桃子さんが歌うのは「恋はひっぱりだこ」。ところが好事魔多し、聞かせどころのロングトーンで痛恨のミストーン。あちゃあ。
ただし、DVD収録のある夜公演ではきっちり修正してきただけでなく昼公演を上回るできで歌いきったのはさすが「プロ」。

21世紀のワルツの女王誕生す

愛する人の名前を日記に」は実によくできたカントリーワルツだ。この曲で「ワルツの女王」パティ・ペイジさえ顔色なからしめるほどの名唱を聞かせてくれた菅谷梨沙子さんはまさに21世紀のワルツの女王。
もっとも、domken的には菅谷さんにはぜひともロカビリーに挑戦してほしいのだが、その話題はまた別の機会に。

あなたなしでは生きてゆけない」讃

大音量で聞きながら、いまだにBerryz工房のレパートリー中最高のクールさを誇る曲だと思った。ふらふらと踊っているとほんとに気持ちいい。
最近はつんく♂たちのコーラスを抑え気味にしたミックスで披露されることがほとんどだが、そのミックスでスタジオ音源を聞いてみたい。ただボーカルを最近のものに差し替えるのかオリジナルがいいのか、なんて悩んでも仕方がないことが悩みの種なのだ。

不思議なBPM

なぜか「ファイティングポーズはダテじゃない!」と「ピリリと行こう!」は、BPMが下げられているように聞こえた。デビュー当時とは違ってメンバーの声が伸びるようになったからそんなことをしたのかなとかも思ったのだが、たぶん錯覚なのだろう。なぜそんな風に聞こえたのか、その理由が気になる。
 理由1 最近の曲のBPMが上がっているのでその落差によるもの
だったらこれまでのライブやライブDVDでも同じように感じてもよさそうなものなのだが。
 理由2 リズムが強調されたサウンドメイキングによるもの
念を押すような感じで各拍が強調されたために本来よりもゆっくりめに感じたのではないかということ。たぶんこれが正解なんだと思うんだけどなぜこの二曲に限ってなのかというのがわからないのだ。うむむ。

二段落ち

二段落ちになったMCで最初の落ちを担当したのが夏焼雅さん。DVD収録のあった夜公演では肝心の落ちを飛ばしてしまっていた。もったいないなあ。

かみかみ夏焼さん

どうもMC運がよくない夜公演の夏焼さん、アンコール中のMCではなんと「Berryz工房」を言いよどんでしまった。あらら。
それだけ歌とダンスに全力投球だったということだと思うのが正しいファンのあり方だろうな。

セットリスト

聞きたいと思っていた「素肌ピチピチ」「あいたいけど…」や「愛する人の名前を日記に」を聞けたし、おれ的には大満足なセットリストだった。
わがままを言えばこれに「小遣いUP大作戦」「女子バスケット部〜朝錬あった日の髪型〜」と「21時までのシンデレラ」が入っていれば完璧だったかな。でもそれじゃほんと贅沢すぎるから。

昼公演と夜公演

夜公演の方が完成度が高かった。DVD収録にコンディションを合わせられる、立派なプロフェッショナルだ。頭が下がる。

皆様、手巾の御用意を

夜公演のアンコールでは清水佐紀さんや菅谷梨沙子さんが泣いていた。でも、キャプテンは昼公演の開演時にも涙ぐんでいたような気がするのだ。
ちなみにdomkenは昼公演でオープニングVTR「BERRY FIELDS」が流れたとたんになぜか涙が。なんだかなあ。

Don't dream it, be it!

Berryz工房だけでアリーナみたいな所でコンサートをやりたい!

『第2成長記』ライナーにこう書いた夏焼さん。一年半で夢をかなえてしまったわけだが、さてさてこれからどうする?

*1:オープニングテーマは「ジリリキテル」のイントロフレーズをモチーフにしたものだった。