Leopold Stokowski - The Columbia Stereo Recordings

うれしい。
ついに出たっ。
ストコフスキーのステレオ録音全集＠コロンビア。RCAステレオBOXが出たときにちょっと愚痴ってた*1、あれ、CD10枚組BOXセットとして登場しました。
オリジナルカップリング、オリジナルデザイン紙ジャケ、ディスクレーベルも各アルバムリリース時のコロンビアのレーベルデザインを踏襲、とかなりマニアックなつくりですが、廉価です。2000円台で買えるようです。
で、肝心の音。とりあえず2枚聞いてみました。
まず、アイヴズの交響曲第4番。以前出ていた輸入盤（MK46726）はなんだか音の鮮度が今ひとつで細かいところが聞きとりづらくもどかしいという印象がありましたが、面目一新、別の録音かと思うような聞きやすさ、アイヴズの複雑なスコアをきちんと味わえるサウンドとなりました。これはよい。演奏の評価もワンランク上がります。
もう一枚は、グールドとの「皇帝」。旧規格の国内盤（28DC5293/1989年リリース）と比べてみました。これはいかんですなあ。旧盤のアナログ録音らしい豊かな音に比べると、BOX盤は音が痩せすぎ、線が細すぎ、なんだか神経質な演奏に聞こえてしまいます。ストコフスキーがグールドに言ったというこの演奏の目標「勲章をいっぱいつけた満艦飾の皇帝」にふさわしい音は旧盤の方でしょうね。残念。
とは言え、このBOX、長らく入手困難だったフィラデルフィアOとの1960年録音をはじめ、どれもおすすめな演奏ばかりですから、やっぱり「買い」ではないか、と。

The Columbia Stereo Recordings (10cd)

*1:http://d.hatena.ne.jp/domken/20120228