Pierre Boulez conducts Schoenberg

CD 11枚組。
1973年から1986年にかけてブーレーズがCBSに録音したシェーンベルク作品をまとめた廉価ボックスセット。

PIERRE BOULEZ CONDUCTS SC

「ワルシャワの生き残り」を聞いてみる。これまでアバド指揮ウィーン・フィルの演奏でこの曲を聞いていたぼくにとってこのブーレーズの「寒々とした」演奏は実にショッキングなものだった。アバドの演奏ではわからなかったこの曲の姿にふれた気がする。ブーレーズの淡々とした、痩せた、素っ気のない、この演奏でなくてはわからないなにか。というか、わかれないなにか。この演奏に漂う聞き手を歓迎しない感じはなんなのか。
おそろしい演奏だ。