春風亭小朝「ヴィンテージ・オブ・1985」

フォークソング同好会20年ぶりの同窓会の夜の物語。出囃子は「あのすばらしい愛をもういちど」。
現代版「厩火事」か。
噺の大筋はきっちりとしたもので、人物造形も立派。それでも、新作に効果的なくすぐりをもりこんでいくのがいかにたいへんかをみせられた感じがしてしまう。多数の演者が練り上げた古典と(ふつうは)ひとりの演者ががんばる新作を比較しちゃ酷なのはわかってはいるのだが、小朝師匠なら期待しちゃうでしょ、やっぱり。