℃-uteに寄す

とにかく一首
この春は梅の花なき春なれば咲けや桜よ夜空とどくほど
まだまだ
菜の花を栞がわりにはさみたる業平の本ながめくらさむ*1
もう一首
めぐりくる春にかわらぬ桜花思いよそえぬ時の間ぞなき*2

*1:自分で言うのはあれですが、この歌は在原業平の歌「見ずもあらず見もせぬ人の恋しくはあやなく今日やながめくらさむ」の本歌取りです

*2:もうひとつ蛇足を。こちらはこの歌を本歌にしました。「山がつの垣ほにおふる撫子に思ひよそへぬ時のまぞなき」ちなみにこの歌の詠み人は村上天皇